新橋駅のホームは高架部にあるため、大屋根を支える柱の長さは約14mとなります。
柱の設置箇所の一部には改札口付近もあり、ここに仮囲い(施工スペース)を確保すると駅利用者の混雑を招くため、夜間の列車が動いていない僅かな時間で作業を行う必要がありました。
そこで鋼管単柱鉄塔のリフトアップ工法技術を基に、乗降客が利用するコンコースにおいても常設できるコンパクトなリフトアップ装置を開発しました(常設化によって作業前の組立と作業後の解体作業が無くなり、作業時間の大半をリフトアップ作業に費やす事が可能になりました)。
開発したリフトアップ装置は着工前に試験施工を行い、作業手順・作業時間の確認や改善を経て、万全の体制で本施工を行いました。
ステップ図
駅施設内の工事であるため作業時間が限られていることから、本施工の前に試験施工を行って作業内容の周知を行いました。
柱サイズ | φ550×28~40 |
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柱全長 | 13,712mm(ハイベース下端~ブラケット天端) |
施行箇所数 | 22箇所(リフトアップ工法:19、在来工法:3) ※作業構台近傍の柱は従来工法としました |
リフトアップ重量 | 6.5t/箇所(t=40mm) |
リフトアップ回数 | 4回/箇所 |
1ピースの長さ | 2,800mm(最大) |
1ピースの重量 | 1.55t(t=40mm) |