テンション構造
テンション構造とは
引張専用の部材(テンション材)を使用することで、多様な架構を創り出すことができます。架構条件により、形鋼、ロッド、ケーブルなど様々な種類のテンション材が選択可能です。
特徴
軽快な空間を創造
鋼棒やケーブルに引張力を意図的に作用させることで、テンション材の見付幅を小さくすることが可能で、部材数も必要最小本数となり、軽快でデザイン性に優れた空間を創り出します。また、テンション材の仕口も意匠性に優れたピン接合とすることにより、コンパクトな仕口が可能です。
様々な利用方法
一般的な張弦梁構造をはじめとし、吊屋根構造や壁面など様々なテンション構造に対応することが可能です。建方時に張力を導入する場合は、張力導入方法や張力導入量によって、構造物の応力状態が変化するため、詳細な建方計画が必要となります。
合理的な構造形態
圧縮材と引張材を使い分けることにより、合理的な構造形態が可能です。
特殊施工への活用
テンション構造は、本体構造のみに留まらず、リフトアップ工法、スライド工法などにおいて、架設時形状保持方法としても有効に活用することができます。
架構形式
あらゆる種類のテンション構造の創造をサポートします。
立体トラスとの組み合わせで合理的な構造を実現します。
施工時の形態制御も仮設テンション材を有効活用します。
テンション材の種類
架構条件により、いろいろなテンション材が利用されます。
形鋼
H型鋼、CT鋼等、断面積を確保でき、多雪地域など耐荷重性大。
ロッド
最も一般的、ロッドねじ部を使って張力導入が可能。
ケーブルワイヤー
部材強度は最も高い 定着部分がキーポイント。