耐震置屋根支承
耐震置屋根支承とは
「耐震置屋根支承」とは、当社が開発したトモエユニトラス(TUT)屋根をより安全にご使用いただくために、置屋根構造に併用してご使用いただける耐震構造システムです。
※置屋根であればTUT以外でも適用可能
◆万一の大地震に対する“保険”
現行の日本の耐震基準では、極めて稀に発生する地震に対して建物が倒壊しない性能が求められており、建物に対する被害の大小については規定されていません。「耐震置屋根支承」は大地震が発生した際、支承に取り付くダンパーが地震エネルギーを吸収し、これらの被害を最小限に抑えることができます。
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特徴
耐震性能向上
当社の保有する置屋根構造と組み合わせて用いることで、建物の耐震性能を向上させることができます。
ダンパーの取り替えで再利用可能
震災後はエネルギー吸収部材(ダンパー)を取り替えることで設計時と同等な耐震性能を確保することができます。
通常の設計ルートで設計可能
エネルギー吸収部材を下部構造の必要保有水平耐力の地震力で弾性とすることにより、通常の保有耐力設計のルートで設計することができます。
TUTの意匠性を損なわない小型機構
エネルギー吸収機構は屋根支承部にコンパクトに取り付くため、通常の屋根版の意匠性を損なうことなくご使用いただけます。
詳細説明
二方向ローラー支承
二段構成の支承の上段に面外方向のルーズ、下段に面内方向ルーズ孔を設けており、支承部に生じる地震力をダンパーに伝えます。
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二方向ローラー支承
ダンパー
エネルギー吸収部材であるBH鋼に低降伏点鋼LY225を用いることで高い靭性能を確保します。
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ダンパー
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加力時
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ダンパー復元力特性