静的解析
概要
静的解析とは
静的解析では、立体モデルによる実構造物を模擬した応力検討および接合部等を対象に実験では把握できない部位の安全性を確認しています。
解析要素
解析要素とは
構造物を立体的にモデル化することにより、より実物に近い形で応力を評価することができます。使用する要素としては、軸力のみを伝達するトラス要素、軸力、曲げモーメントおよびせん断力を伝達する梁要素のほか、面で構造物を再現するシェル要素、固まりで構造物を再現する固体要素などがあります。
解析法
解析法とは
解析法は、部材を構成する材料が弾性範囲にあるとの仮定に基づく線形解析、材料が降伏して剛性が変化することを考慮した材料非線形解析、構造物が変形した状態でさらに外力が加わると2次的な応力が発生し、その効果を考慮した幾何学的非線形解析、および材料と幾何学的非線形をともに考慮した複合非線形解析が実施可能です。
解析要素、解析法の組合せにより様々な目的、あらゆる状態を想定した解析が可能です。
線形解析 | 非線形解析 | ||
---|---|---|---|
トラス要素 | ○ | ○ | |
梁要素 | ○ | ○ | |
シェル要素 | ○ | ○ | |
個体要素 | ○ | ○ |
腕金先端部の応力状況
- 鉄塔1基を梁要素によりモデル化
- 一部腕金先端部を固体要素によりモデル化
- 線形解析による応力度分布把握
複合非線形解析変形モード
- 鉄塔1基(基礎含む)を梁要素によりモデル化
- 基礎部はバネ要素によりモデル化
- 材料および幾何学的非線形考慮