電波暗室の施工

電波暗室の施工

電波暗室は空間全体を金属でシールドし、天井・壁の5面あるいは床を含めた6面に電波吸収材を施工した施設で、外部から電磁波の影響を受けず、また外部に電磁波を漏らさないように設計・施工されたシールド空間です。様々な電気・電子機器や無線機器、情報通信システムを共存させるために、周囲に影響を及ぼさず、自らも周囲から影響を受けないEMC対策が、様々な機器の製品設計・開発段階から強く求められるようになっています。電波暗室はこうした設定・試験を高信頼性かつ効率的に行う施設として、ますます重要となっています。
平成25年度から、TDK株式会社製電波暗室の指定施工会社として、直接発注者様より電波暗室設備全体を請け負う体制に移行することになりました。

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電波暗室施工例
・ふくしま医療機器開発支援センター

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豊富な実績

当社は、このような高度な技術を要する最先端施設をTDK株式会社様と共同で開発し、TDK株式会社様が受注した電波暗室を30数年にわたり施工してきました。施工実績は250基以上となります。また、大型電波暗室(長さ40m超、高さ15m超)や複雑な形状の電波暗室(電磁波特性向上の為)等高い技術力を要求される物件にも対応してきました。

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主要履歴 電波暗室
施工実績
1970年~1989年 1976 TDK(株)と共同で電波暗室の開発を始める 96基
1979 電波暗室の施工を始める
1985 東京都江東区豊洲に電波暗室棟を建設
1989 東京都中央区に電波暗室とモデルルームを設置
1990年~1999年 1994 建屋一体型電波暗室の共同開発 64基
1996 高性能鋼板パネル溶接工法開発、納入開始
1996 環境電磁技術研究所に研究員として参画
1999 鋼板溶接パネルの地震時変形に伴う応力解析と実大実験
2000年~2009年 2000 吸収体固定の接着剤の温度変化による応力発生の検証 81基
2001 TAO仙台EMCリサーチセンターに研究員として参画
2001 電波暗室における絶縁工法(一点アース)の実施
2007 組立パネルの地震時変形追随性能の把握実験
2010年以降 2012 オープンサイト反射面の精度向上に向けての溶接工法改善 44基
2012 想定外大地震時の電波暗室の継続使用に関する検討
2013 TDK(株)電波暗室施工会社として、電波暗室設備全体を請け負う体制に移行
2016 大型電波暗室に対応する地震時躯体追従シールド工法の開発