東京スカイツリー®の鉄骨製作

はじめに

東京スカイツリー®建設プロジェクトにおいて、当社が携わった鉄骨製作について紹介します。各種報道でも紹介されているとおり、東京スカイツリー®は自立式鉄塔としては世界一の高さを誇ります。このため、ひとつのプロジェクトにおける鉄骨製作量、部材の大きさ、複雑さは、当社においても経験の無いものとなりました。

当社製作担当部位(着色部)

ゲイン塔は、塔本体に取り付くG1～G3節、塔本体から突出するG4～G17節から構成されています。使用する材料は、本工事で使用される鋼材の中で最も降伏点強度の高い630N/mm2級鋼材。ゲイン塔はリフトアップ工法による施工となるため、順序としては上部から下部へ向かって製作する工程となりました。

天望回廊は、外形が逆円錐状となっていることは天望デッキと同様ですが、展望台本体の外側に天望回廊が取り付けられています。

天望デッキは3層構造となっており、地上350m、345m、340mの3フロアから構成されています。

外塔部の下部は、部材サイズが非常に大きく、板厚も極厚なため、溶接量は必然的に多くなり、溶接歪が大きくなります。さらに主管に対して枝管が様々な方向、角度で取り付く鋼管トラス構造であるため、工場製作の時点でかなり厳しい精度管理を行う必要がありました。

ゲイン塔

天望回廊

天望デッキ

外塔部

地下基礎部

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