ジャッキアップ回転架設工法

概要

ジャッキアップ回転架設工法とは

この工法は、鋼桁を橋脚に添わせてジャッキにより順次組立し、組立完了後にワイヤーロープにより桁を回転し架設するものです。

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特長

  • 高橋脚を有する上部工架設に最適です。
  • 架設する橋梁の隣接部が送り出しヤードとして計画しにくい場合に有効です。
  • 高所作業を極力少なくした工法です。
  • 少数主桁橋の架設に適します。

架設順序

4径間連続複合ラーメン鋼2主桁橋梁(非合成)

STEP 1

P3橋脚の3ブロックを組立し、現場用溶接後回転させます。その後、A2側3ブロックをトラッククレーンで架設、閉合したのちA2橋台側にセットバックします。

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STEP 2

P1橋脚の8ブロックをジャッキアップ縦組みし、回転させます。その後、A1橋台側へ桁をセットバックします。

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STEP 3

P2橋脚の11ブロックをジャッキアップ縦組みし、回転させます。P1,P3側の桁を移動し全桁を閉合します。

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STEP 4

各橋脚上のベントを撤去・ジャッキダウンし所定のキャンバー値とします。

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ジャッキアップ手順

ジャッキアップ回転工法は、橋脚基部に設置したジャッキアップ設備により、主桁を建ておこし後、桁を挿入・接合を行い橋脚に沿って鉛直方向にジャッキアップします。この一連の作業を繰り返し橋脚頂部の回転ピンに桁を取り付けます。

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ジャッキアップ完了後、
ワイヤーロープにより桁を回転させます。
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制御モニタ

回転手順

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ジャッキアップ完了後、
ワイヤーロープにより桁を回転させます。
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制御モニタ

ジャッキアップ設備

ベアロックジャッキシステム、ガイドタワー、ガイドリングおよび桁搬入台車により構成されています。

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実施施工例(宿茂高架橋)と関連資料

側面 および 平面

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設計条件

道路規格 第1種 第3級 B規格
設計速度 80km/h
設計荷重 B活荷重
橋梁形式 4径間連続ラーメン鋼2主桁橋(非合成)
橋長 262.0m
支間 45.3m+85.0m+85.0m+45.3m
有効幅員 9.0m
線形要素 平面線形 R=1400m、縦断勾配 1.9%
床版 PRC床版

断面

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工事写真

回転ピン

回転ピン

ワイヤリング

ワイヤリング